何人もの背中
先日は、親子3代競演を楽しみに、金剛能楽堂へ。 能楽金剛流の若宗家・龍謹さんが幣を振り舞う三輪明神に、お祓いを受けたような気持ちになりました。 およそ2時間もの長い『三輪 神道』という大曲を演じ切られるとは、凄まじい集中力です。 昔は、恰幅の良いご宗家永謹氏が大きく、うら若い龍謹さんが華奢に見えたこともありましたが、今度は体格も声の大きさも反対のように見えました。...
View Articleネットの力で守っていこう
2022年の五山の送り火は、3年ぶりに本来の形で五山全てが灯されました。 今年は四山を見渡せる西陣織会館の鑑賞会へ。 十二単の着付けを鑑賞したり、西陣織の土産物を見たり、湯に浸かった繭から糸を引き出す「座繰り」を実演するスタッフさんと語らう間に外は激しい雷雨。 それでも、これまでどれだけ酷い土砂降りでも点火されてきたので、心配はしていませんでした。...
View Article波も人も穏やかな町、井根町
子供の頃から何度となく「海の京都」こと京丹後方面へ家族旅行をしていましたが、今回は井根町へ。 ちょうど直前に幾つかのテレビ番組で紹介されていたそうですね。 朝は「もんどり漁」が見学できると人気の舟屋ガイドさんによるツアーを利用したかったのですが、その日は催行無しだったので、まずは海上から井根町を象徴する舟屋群を一望!...
View Article340gへの挑戦
8月も終わり。京都では小学校も始まりました。 話題が前後しますが、先日ご紹介した送り火鑑賞スポット周辺のお食事処は、 「エフシーダイニングテーブル」というステーキのお店。 「胃にもたれないので最近気に入ってる」という父からの情報です。 主にアンガス牛、厳選した冷蔵熟成牛肉を使用しているそうです。 画像は、アンガス種のサーロインとリブアイステーキ各340g。 誰もが耳にした事のある「サーロイン」。...
View Article丹後宮津の旧宅を観る・泊まる
今回の丹後の旅で宿泊したのは、天橋立に程近い一棟貸しの「三上勘兵衛本店」でした。 外観は、漆喰に松の翠が映える商家の離れの佇まいですが、中に入ると綺麗にリノベーションされ、スタイリッシュな家具が配置されています。 まるで素敵な新築の家に引っ越したような気分で、一枚板のカウンターテーブルにカプセル式コーヒーメーカーやワイングラスも多数備わっています。...
View Article宮津の海鮮グルメ
天橋立が国内初の名勝に指定されてから2022年で100年。 しつこく丹後ネタを引っ張りますが、宿から徒歩で行けるお食事処もご紹介しておきますね。 旅に「食」は付きもの。お付き合いください。 夕食は宿のオーナーからの口コミで、七輪焼きと丹後の旬の一刻干し「カネマス」へ。 2階のお座敷を家族水入らずの貸し切りで利用させて頂きました。...
View Article料金比較サイト初体験
わざわざ京都市内のホテルや旅館に泊まるという機会が余り無いのですが、最近は高級ホテルが京都市内ににょきにょきと生え続け、お寺が運営する宿坊からコンドミニアム、町家の一棟貸し等、本当に選択肢が広がり、また競争も激しくなってきました。 あるとき京都市内で一泊することになり、ネットサーフィンで色んな宿と地図を交互に見るのを楽しんでいました。...
View Article自然の中から見出されるもの
大徳寺山内の最北にある塔頭・芳春院。 現在、伽藍内の拝観はありませんが、2021年より盆栽庭園を開園しています。 看板は立ててあるものの、よっぽど近づかないと気づかないくらい。 受付で目録を受け取り、お庭を一周するように配置された作品の前で立ち止まっては覗き込んだり離れて眺めたり。 大陸から伝わったとされる盆栽は、「自然の中のどこにでもある仏性」の象(かたち)として創作されたものだそうです。...
View Article「おもろいおっちゃん」に会いに
先日、父が楽しみにしているという、『イッセー尾形の一人芝居「妄ソー劇場」』を観に京都府立文化芸術会館を訪れました。 早速イッセーさんが描いたイラスト入りのTシャツを購入。 自分にとって初めてイッセー尾形という人物を認識したのは、阪神淡路大震災の際に延々と流れていたACのコマーシャルだったので、 以来、俳優やナレーターとしての活躍をテレビの画面を通してみてきました。...
View Article羽を広げて風に乗ろう
今年の夏より一般拝観を始めたお寺があります。 これまで何度となく本法寺の境内を歩きましたが、その一角にある尊陽院という塔頭には気づきませんでした。 訪れたきっかけは、SNSで流れて来た、アサギマダラを描いた鮮やかな天井画でした。 朽ちた空き寺だったところを手探りで再興、住職の妻も修行の末に尼僧となり、自身の辛い経験から水子供養を主とする祈りの場として生まれ変わったそうです。...
View Article駅の喧騒から離れて楽しむお茶
京都駅からそう遠くない距離感、落ち着いた風情でゆっくりとお茶を飲みたい。 そんなお店がありました。 京都駅から北東へ徒歩約8分の「aotake」です。 京都に古くから住む人の家を訪ねるように狭い玄関に入り、引き戸を開けて中へ。 22年に農林水産大臣賞玉露の部で受賞した京田辺市の茶園の手摘みの宇治玉露などの日本茶や中国茶など、四季折々の厳選された美味しいお茶やタルトを頂くことができます。...
View Article本番前の時代祭
時代祭の時代行列は例年正午に御所の建礼門前より進発しますが、今年こそは出発前の様子を見てみたいと思い、朝の平安神宮へ。 8時より2基の鳳輦に御霊代を遷す神幸祭が行われており、既にそこそこの人だかりができていました。 本番だと静々と進む御鳳輦がなんとも京都的ですが、應天門を多人数で担がれながらそろそろと潜り抜け、台座にやっとこさ仮座される際は珍しく「わっしょい」な風情でした。...
View Article余白に込められたもの
友人に誘われて夜の人気もまばらな建仁寺へ。 キヤノン株式会社主催の夜間特別拝観・映像体験イベント「ヨルZEN(禅)-自然と共生する日本-」が10月末まで開催されていたのです。 広くは告知されていなかったようで、その友人もまた祇園界隈に勤める知人のSNSで知ったのだとか。 本坊に入ると、遊園地のアトラクションか!?と連想してしまうような轟が床から響いてきました。...
View Article祇園で気軽に
夜の祇園。「どこで食べよ?」 友人が連れて行ってくれたのが建仁寺の近く、大和大路を下がり団栗通りを東に入ったところにある「京おばんざい・串揚げ 彩り」でした。 女性一人でも入りやすく、祇園でもお手頃なお店です。 店主の趣味か、店内はずっとミスチルの曲がかかっていて肩肘張らない雰囲気。...
View Article京都の端っこに行ってみる
今年の秋になったら、訪れてみたい紅葉の穴場がありました。 テレビドラマ『ちょこっと京都に住んでみた。』のロケ地として初めて知った、音羽川沿いに作られた砂防学習ゾーンです。...
View Article七五三、衣裳にこだわってみた。
11月15日の「七五三の日」は、「きものの日」にも制定されています。 私事ですが、先日子供達の七五三をお祝いしました。 娘の着物は、かつて赤ん坊だった私のお宮参りのために祖母が仕立てておいてくれたものに、母が「荒川 さんび」の被布を合わせてくれました。 昨年は姪が着て七五三詣り、今回はうちの娘、そして数年後にはもう一人の姪が袖を通す事になるでしょう。...
View Article出張撮影カメラマンチーム
ぼちぼち観光地でも外国人の方がカメラマンと共に記念撮影をする姿が再び見られるようになってきました。 四季がある日本では紅葉の美しい場所は各地にありますが、それでも京都を撮影地に選ぶのは、背景に映える歴史的・文化的建造物があることが大きいかもしれません。 実は、先日の七五三には後日談があります。...
View Article「書きたいもの」を書く
年賀状、いつもどうされていますか? 挨拶文や礼状、熨斗紙、金封、結婚式などの芳名録など、「こんな時に綺麗な字で書けたら…」と思った人は多いはず。 でも、定期的に書道教室に通うとなると、資金や時間の工面の敷居が高い。 そんな時目に留まったのが、「aotake」の2階座敷で行われている「ふで文字教室」でした。...
View Article「カワイイ」のチカラ。
全国巡回中の「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」。京セラ美術館での終了間際に滑り込み! 子供向けというより、マイメロディやキキララ、ハンギョドンなど、昔からサンリオのキャラクターのグッズを愛用してきた元・乙女たちが懐かしさに胸をときめかせるような内容でした。...
View Articleご飯の脇の「ご馳走」
その昔、北海道出身の友達が「京都の冬は寒い」と呟いていました。 大阪から京都へ通勤する友人達は、京阪電車に乗る人は京都の寒さを「枚方を過ぎて樟葉や橋本駅辺りから空気が変わると思う」。阪急電車の人は「大山崎から感じる」とか。 きっとそんな寒さが美味しくするのが京都のお漬物。 市内中心部より更に気温の低い大原の「志ば久」さんのお漬物を色々頂き、毎日のご飯に添えて楽しんでいます。...
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